構造計算ってこんな感じの 

構造計算の中身を簡単に紹介

建物の規模に対し、必要な壁量(筋違いや構造面材)を
確保していることを確認する。
壁量確認

※地震力の算定では、一般には、標準せん断力係数
 Co=0.2で計算しますが、この建物は、Co=0.3で計算
 されています。
 これは、「品確法の耐震等級3」に準じた数値で、
 0.2×1.5倍=0.3となり、
 建築基準法の1.5倍の強度を確保しています。
 上記の計算書で、Ld/Ln≧1.0であればOKですが、
 1.5以上のありますので、1.5×1.5=2.25倍 
 建築基準法よりも安全であることになります。
 建築基準法は、最低限の基準を定めていますが、
 大地震のたびに改正されて行きます。
 この建物が長期間使用されれば、その間に法改正がされて、
 いつか「倒壊の恐れがあります」と言われるようになります。
 そして建物も製作物ですから、必ず老朽化して行きます。
 それらをふまえ、より強く地震に耐え抜くよう、
 ゆとりのある構造計画をしています。
 施主の希望にそって、制震構造等を採用したり、
 柔
軟に対応しています。

偏心率の確認:建物の重心(建物の重さの中心位置)と
剛心(建物の強さの中心位置)とが出来るだけ同じ位置
になるよう計画します。偏心(ずれている)していると、
地震等で揺れたときに、建物がねじれ、
倒壊しやすくなります。
偏心率確認
梁の断面算定(柱や他部材も同様計算)
部材断面
算定
ベタ基礎の場合の接地圧の検討
(建物がこの地盤の地耐力で大丈夫かをチェック)
接地圧検討
ベタ基礎の耐圧スラブ
(地盤に建物を載せるためのコンクリート)の厚さや鉄筋量の確認
ベタ基礎配筋
基礎の立ち上がり部分(基礎梁)の鉄筋量の確認
基礎梁配筋