設計上の考え方

空間

 誠風庵のテーマは、「気持ちの良い空間づくり」です。
人それぞれ、性格も、好みも、生活スタイルも違いますから、
当然、住まいに対するこだわりのポイントも違います。
住まいをつくる時に一番に願うことは、「家族の幸せ」です。
家族が、楽しく、健康で、穏やかに過ごせること、
それは、家族と空間の間(距離感や視覚的なこと)風の流れ、
光(自然光+ライティング)等の
調和が大事です。また最大のポイントは、
家族の身体に負担の少ない環境であること。
そのために誠風庵は超性能(温熱性能と耐震性能)に
特にこだわっています。
是非、本当の高性能住宅、省エネ住宅の意味を勉強していただき、
今まで体験したことがない超高性能型の住宅に暮らして
いただきたいと思います。


デザイン

 建築は、芸術作品のひとつととらえる事ができますが、
他芸術作品と違う点は、
1.長期間、使用できなければならない。
  (鑑賞用ではなく)耐久性が必要。
2.何でもOKではなく、さまざまな法律上の制限がある。
3.予算がある。

上記の制約の中で、何がベストかを見つけながら、
外部から見られる建物、内部で気持ちよく過ごせる
空間をまとめてゆきます。
誠風庵のこだわっていることは、「バランス」です。 
同じ材料、同じ形状の建物でも、バランスの良い建物
とそうでないもは、全く別の印象を与えます。
家は、街並みに調和しながらも、印象に残る存在感、
佇まいが必要であり、住むことに喜びと誇りのもてる
家づくりを目指します。



材料

 最近、アスベストやシックハウス等が話題になっていますが、
使用する材料によって健康被害を受けることもあるのです。
日本には四季があり、夏は暑く、湿度も高い。
冬は寒く(浜松は比較的温暖ですが)乾燥します。
日本の伝統的な工法は、そんな条件下で培われてきました。
自然素材には、調湿効果もありますし、
手触り・足触り(テクスチャー)も違います。
基本は、自然素材を使用した家づくりを目指します。
しかし、適所に新建材を採用することもあります。
建物の強度を持たせるため、
外壁に構造用合板(2×4のように)又は、
他パネル製品を張ることは構造強度を増す付加価値に
なるので行いたいことです。
また、クロスは今でも一般に使っています。
(のりには注意が必要)
基本は、新建材は極力使わないスタンスで取り込んで
ゆきたいと思います。