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   高気密高断熱と言う言葉は、
北海道を中心に寒冷地で広まってきました。
私たちの暮らす静岡県は温暖地と言われ、
雪が積もることもなく年間を年間を通して過ごしやすい地域です。
 しかし気象庁のデータからも、
真冬の平均最低気温は2.5℃と、0℃近くまで下がります。
これはあくまで過去の平均であって、
2017年の冬には-2.5℃と言うこともありました。
真夏は高温で37℃超えと言う、
今まであり得なかった暑い日が毎年やってきます。
地球温暖化が進み、異常気象を普通になってきた現在、
もっと寒暖差が広がる可能性が大です。

「住まいは家族を守る箱」です。
このような外気温の変化をエアコンなどの冷暖房機器に頼ると
それだけエネルギーを使うことになります。
また我慢では乗り切れません。
小さなエネルギーで快適に過ごせる住まい、
これが目指すべき住まいの形ではないでしょうか?


 そしてその方法が、
「超・高気密高断熱」と言う造り方です。
あえて「超」を付けているのは、
国が策定した省エネ法の基準
静岡県はUa値=0.87W/uK
では全然足りません。
最低でもUa値=0.60W/uK以下、
出来れば北海道基準
Ua値=0.46W/uK以下の性能
としたいところです。
(※数字が小さい方が性能が良い)


   

現在せいふうあんでは、
Ua値=0.4W/uK以下(ゼロヨン住宅と呼んでいる)が
ほとんどで、更に超高性能なUa値=0.28W/uKと言う住まいや
施設も経験しており、実測データもあります

また、断熱性能が「超」のつく性能だけではダメです。
 超高断熱には「超気密性能」が必要です。
私は気密測定技能者の資格も有しており、
新築の際、気密測定を2回実施します。
1回目は断熱気密施工後の現場途中、2回目は完成時です。

現場途中に行うことで、不備があれば補修出来るからです。
お客様にとっては一生に一度の買い物になる住まいですから、
急所は抑えておきたいです。

ちなみに気密はC値と呼ばれ、
床面積1uあたりのすき間面積(cu)で表しますが、
静岡県が属する温暖地では、C値=5.0cu/u、
つまり1uあたり2cm×2.5cmのすき間があって良いと言う基準です。
これに対し、せいふうあんの建物は、C値=0.5cu/u以下を下限値とし、
概ね、C値=0.3cu/uあたりが多いです。


例えば120uの家は基準では、
120u×5.0=600cu
(目安で20cm×30cmの穴)
のすき間が許容されますが、
せいふうあんの建物は、
120u×0.5=60cu
(目安で6cm×10cmの穴)
とすき間の大きさが全く違います。
このすき間、
よく気密を高くすると"息苦しくなる"
とか悪い印象がありますが、
測定基準では換気扇など必要な開口
は除いているため、
壁や屋根、窓など、
密閉したい箇所のすき間の事
ですから心配いりません。
   

この気密性能は、断熱性能にも深く関わっています。
建物の内外に温度差があるとその温度差で空気が動きます。
また1階、2階などの高低差でも空気が動きます。
すき間がなければ空気は動きませんが、小さなすき間でも、
まとまれば断熱性能を低下させます。
せいふうあんの建物の性能が良いといっても、
断熱性能を0.1W/uK程度落としているのが現状です。
ハウスメーカーさんの多くがUa値=0.6W/uK前後で
C値=1.5〜2.0cu/uですから、気密性能が低いために、
実際のUa値は0.7W/uK〜まで落としてしまっているのが現状です。
せっかくお金を掛けたのに残念な話しです。

せいふうあんがこだわるのはこのためです。

 せいふうあんのお住まいでは、40坪程度の家では、
夏場は2階に設置した6〜8畳程度のエアコン1台で冷房でき、
冬場は、リビングの14畳程度のエアコン1台で家中の暖房が可能です。
締め切った個別に使用する部屋は、別設定になりますが、
一体的に使用する空間であれば、今までの家のようにエアコンを
各部屋毎に設置しなくても大丈夫です。


これは、2018年にお引渡しをした住宅の、2019年1/16〜20の実測データです。


1階 赤線・2階 青線・屋外紫線


←外部湿度

←室内湿度
湿度変化が少ないのは
気密が高い証拠
←室内温度)
室温の昼夜の変化が緩やかで、
1階と2階の温度差も1〜2℃程度
←外部温度

グラフが小さくて分かりにくいと思いますが、
外気温は最低で3℃程度まで下がっている日もあります。
しかし室内は、18℃〜20℃を維持しております。
またこの家は二世帯住宅のため、ちょっと大きめで70坪程度ありますが、
1階リビングに設置した、14畳用のエアコン1台で家じゅうを暖房します。
しかも連続稼働ではなく、朝方の30分〜1時間と夕方1〜2時間です。(寒い日に)
このグラフから、18℃を切ったころからエアコンをかけ始め、
日が昇り温度が上昇し始めるとエアコンが不要になり、
夜間に再びエアコンで加温する。と言うリズムが読み取れます。

また、よく聞かれるのですが、
高気密高断熱にすると、夏場暑いのでは? って・・・
夏場は、確かにいろんな熱を集めますので暑くなりがちですが、
日中の太陽の日射をしっかりシャットアウト(庇、シェード等)して
部屋を暖めない工夫によって、必要以上に暑くなりません。
(涼しい温度を保温します。
窓開けや出入りが多い場合は効果が下がってしまいます)

つまりエアコンは、冬用と夏用の1台ずつ、計2台でまかなえる訳です。
現在の一般的な家は、
暖房室と廊下などの非暖房室とで5〜10℃も差ができてしまい
ますが、暖房室、非暖房室の温度差が少ないのが特徴です。
詳細としては、建物の造りそのものに工夫が必要なのですが、
ここでは割愛させていただきます。
 
このような住まいは、身体への負担も少ないため、
朝の寝起きが楽になったとか、
血圧が安定したなど、施主から喜びの声も聞かれます。
本当の意味で「健康住宅」と言えると思います。

つまり超高気密高断熱は、光熱費を抑える目的の「省エネ」だけではなく、
身体に負担の少ない「健康住宅」にもなるのです。

いかがでしょうか?


住まいは一度建てたら、数年で買い直しなんてできません。
損しないためにも、しっかり建物つくり方を勉強して、
後悔しない家づくりをしていただきたいと思います。

誠風庵は机上の計算だけではなく、実測調査を行い、
計算と実際の違いの整合性を知ることで、
他ではできない性能の確保に努めています。

なお、既存住宅状況調査技術者の資格も有しており、
既存住宅のリノベーションによる断熱改修も行います。
詳しくは、ご相談ください。