リフォーム・リノベーション 

最近「リノベーション」と言う言葉を耳にすることがあると思います。
リフォーム」とは、新築時と同じ状態にすることを言います。
例えば、キッチンを取り替えたとか、クロスを張り替えたなどの事を指します。

一方「
リノベーション」は、
新築時よりも良い状態にすることを言い、
耐震補強や断熱改修など、新築時以上に価値を高める事
言います。
永く住み続けていくと建物も劣化していきます。
いつまでもきれいな状態を維持するのは難しいですし、
いろんなところに不具合も出てくると思います。
誠風庵では、もちろん、水廻りの取り替えや外壁の塗り替え、
クロスの張り替えなど、リフォームのお手伝いもしております。
誠風庵は先代から続く会社なので、
築50年以上の建物も多く現存しております。
そして、まだまだ永く使っていただけると思います。

是非永く使うためにもメンテナンスを含め、現状維持のためのリフォーム、
更には新築時以上の価値を高める「
性能向上リノベーション」で、
建物を生かして欲しいと思います。
古くなった建物で心配になるのは構造だと思いますが、
鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの耐震診断、
耐震補強計画から工事までトータルで設計監理を行います。
木造の場合、特に住宅で昭和56年以前の建物は、
自治体の補助金などを活用した耐震補強計画や工事を
行うことが出来ますし、長期優良住宅化のリフォームでは
高額の補助金もあり、
静岡県耐震補強相談士
既存住宅状況調査技術者の資格を有しますので、
主に「リノベーション」工事には強いです。
 古い建物は、暑くて寒い家がほとんどです。
是非、断熱改修をお勧めします。
断熱改修はただ断熱材を入れれば良いのではなく、
気密性能を高めるための施工、
壁内対流を起こさせない気流止め措置や通気等、
様々な処理を行うことで実現します。
温熱設計に強い建築士に依頼するのがベストな選択です。


築30年以上(昭和最後)の建物のリノベーション工事の事例

打ち合わせ当初は、水廻りの取り替えや内装リフォームの予定
でした。
打ち合わせをしていくうちに、
区切られたリビングとダイニングキッチンを一体的使いたいとの
要望が出たのと、お母様の独り暮らしを心配した娘さんの助言もあり、
耐震補強と断熱改修を兼ねたリノベーション工事となりました。

大工さんが建てた家らしいのですが、2階が1階の壁位置と違う位置
にありしかも細い梁に載っている状態でした。
リフォームレベルでは対処出来ず、一度はお断りをしたものの、
耐震補強もさせていただけることになり、
弱い部分を補強し、不具合の補修も行い、柱を撤去し、
新たに
木質ラーメンフレームで補強を行い、
安心の出来る住まいにリノベーションすることが出来ました。

問題となったのがこの柱














問題の柱を撤去し、
新たに
木質ラーメンフレームで補強

ここ以外に二ヶ所、
木質ラーメンフレームを入れました。
その部分は、2階の外周部が
載る位置でしたが、
1階は壁も何もなく、とても危険
な状態でした。
新たに基礎もつくり、
フレームによって補強しました。





  身体に負担の少ない住まいに
するために、断熱改修も行い
ました。
出来れば家一軒全部行いたい
ところですが、部分改修となり
ました。

今回Qスターで部分断熱改修設計を行い、
改修箇所は、Ua値=0.60W/uKとなり、
全体としては、既存のUa値=1.54W/uKが、
改修後のUa値=1.09W/uKとなりました。
本当は、引っ越したときに性能差にビックリしてもらいたかったのですが、
そこまでの性能は引き出せませんでした。

室内側の床壁天井には、
可変透湿防水シートを張ります。

壁体内の内部結露防止に
必要な措置です。









  完成